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教科横断型授業 数学×体育×英語
教科横断型授業に着目した理由
「高校数学の内容を身近に感じない」
「高校数学の必要性をあまり感じない」
昨年度、教科担当の学級の生徒に対してアンケートをとったところ、そんな意見が多くありました。小学校算数や中学校数学の内容に比べ、より高い専門性を必要とする高校数学の学習において、困り感や苦手意識を抱えている生徒は多いと感じます。
加えて、数学が苦手な生徒の話を聞いていると、
「何のために高校数学の内容を学ぶ必要があるんですか?」
「将来、高校数学の内容は役に立つんですか?」
そんな声をよく聞きます。数学の問題解決を通して身に付く「論理的な思考力」が将来様々な面で役に立つ!と伝えてもあまり良い顔をしないのが正直なところです…
そこで、子供たちに高校数学の必要感、身近さを実感してもらうために、「現実の世界」と「数学の世界」との往来をテーマとして授業づくりを行うことが重要だと考えました。そして、今回は教科横断型授業という手法を取り入れることにしました。
授業の概要
2年生文系の生徒38名に台湾の台中市立文華高級中学から来た留学生6名を加えた44名の生徒を対象に、数学B「数列」の「漸化式」の導入にあたる授業を行いました。2時間展開型の授業とし、1時間目は数学と体育、2時間目は数学と英語の教科横断型授業を行いました。詳細については、添付したPDFをご覧ください。
授業の様子
1時間目(数学×体育)
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活動に多くの時間を使いたかったので、できるだけ簡潔に行いました。
生徒もいつも以上に集中して説明を聞いていた気がします…!
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「何通りあるか」という問題なので、
数学A「場合の数」で学んだ考え方(樹形図や順列など)を使っていました。
しかし、kの値が増えるにつれて、どんどん複雑になっていきますね……
どうしたら楽に求めることができるのか、生徒の話し合いも盛り上がっていました。
「数学が苦手」と言っている生徒が積極的に、楽しそうに話し合いに参加したり、意見を主張したりしている様子が見られ、授業者側も非常に嬉しかったです。
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1か月後に行われる球技大会の存在もあり、この活動にも意欲的に取り組んでいました。
互いに励ましあったり、アドバイスをしあったりする様子が見られたのも印象的でした。
2時間目(数学×英語)
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上の写真は、留学生に対して、前時の活動を説明する様子です。
キーワードが書かれた用紙やiPadで撮影した写真や動画を用いながら、
英語で一生懸命に伝えていました。
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英語で伝えたい数学の表現について、ALTも交えて話し合いを行っている様子です。
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留学生たちはペンを持ち始めると、紙に考え方をスラスラと書き始めました。
その様子に本校の生徒からも驚きの声と歓声が上がっていました。
留学生から考え方を聞くことで、「漸化式」の考え方に気付く生徒が続々とでてきました。
最後に、初めて教科横断型授業の実践を行った私自身も貴重な経験となりました。教科横断型授業の質としてはまだまだ低いですが、今後も生徒に高校数学の必要性や身近さを少しでも実感してもらえるような授業づくりを目指し、励んでまいります。
数学科 長井 拓己