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イノベーション人材育成シンポジウムを開催しました(職員研修)

 7月1日(月)に第5回イノベーション人材育成シンポジウムを本校で開催しました。このシンポジウムは令和2年から開催しており、探究学習に関する情報や指導方法などを校内外の教職員に伝達し、意見交換をおこなうことを目的としています。

今年は本校教職員に加え、県内から5名の教員に参加していただきました。

 本校では、2年生になると理数コースの生徒だけでなく、学年全員で課題研究に取り組んでいます。したがって、既存の「学術型」の課題研究だけでなく、「開発型」(商品やサービスの開発・提案)や文理融合テーマの課題研究を推進していく必要があります。

(「開発型」の課題研究に関しては、昨年度末に高崎高校を視察した際、実際に生徒が行っている研究を見せていただきました。)

このような課題研究の多様化に伴い、生徒が主体的に探究活動を行うために、「教員がどのようにアプローチしていけばよいか」を学ぶことが今回の研修の目的になります。

研修の前半は『開発型の問い・仮説の作り方と検証方法』と題して、SNAP新潟の荒川様から講演していただき、ワークショップを行いました。

アイデアを出す上では、「完璧思考」よりも「仮説思考」が重要である、という話が印象的でした。(本校の生徒は「完璧思考」が多い気がします…)
まずは、不完全でも仮説を設定し、検証、修正を繰り返していくことが「開発型」の探究においては基本的な考えになる、ということが分かりました。

ワークショップでは、実際に「現状」と「目標」の差から問いを設定する、という探究学習の流れを体験しました。

後半は『生徒が自走する探究活動の伴走(ナビゲーター研修)』と題して、一般社団法人ウィルドアの竹田様から講演していただき、ワークショップを行いました。

探究活動において「自走化」は非常に重要なキーワードです。生徒が自走するためのポイント、理想のナビゲーター(伴走者)のイメージ、伴走する上で重要な「スタンス・観」など、分かりやすく説明いただきました。特に、学習者の状況を4つのタイプに見立てて、それぞれに応じた伴走者の関わり方がある、という内容は本校の探究学習においてもすぐに実践できると感じました。